ふるさとをこよなく愛する

2014.02.11 (火曜日)

政治家には大局的な判断が求められる

昨日、臨時議会が開催され、「土地の買入れに係る追認」議案を審査し承認しました。

この議案は、陰平町に建設予定の大村市一般廃棄物最終処分場拡張のための用地購入に係るもので、

面積10,470㎡、価格9,579万円。

大村市の条例では、面積5,000㎡以上かつ価格が2,000万円以上の土地の購入契約については、事前に議会の議決を得なければならないとなっています。

市は、昨年10月議会の議決を得ないまま、地権者と売買契約を結び、さらに11月には代金の支払いを済ませて所有権移転も完了していたというものです。

もちろん、予算については、すでに議会で承認していますが、担当者は勿論のこと、稟議書に押印をした部長、副市長、さらに市長までもが議会の議決が必要だということに気付かなかったという、なんともお粗末というか、緊張感のない行政運営としか言いようのないもので、昨日の臨時議会は、これらを追認するために開催されました。

これらの問題を抱えて提案された議案の視点は、議会の議決を経ずに行われた契約のあり方に対する市の責任の在り方と、土地の価格など議案の内容が適正なものなのかという二つの点について議論すべきものでした。

議会では、市の認識の甘さを組織全体の気の緩み、また過去の不祥事から得られた教訓が生かされてないなどの強い指摘が多くなされました。

議案を否決し、差し戻すことも可能であり一見そうすべきだと思えるかもしれません。しかし、私は永年、議会人として養ってきた経験と大局的な見地から、この議案を承認しました。

まず、市の失態は、議会手続きを経ない重大な問題ではありますが、長時間に及ぶ議員の叱責と質問に市長はじめ理事者は真摯な反省と再発防止に向けて具体的な対策を約束したこと。

さらに、もう一点の視点である議案の内容については、価格は鑑定によるもので妥当性が認められたことと、最終処分場という施設建設に地権者をはじめ、周辺地域の方々が理解し協力してくださっており、この契約を白紙に戻した場合の再契約の保証もなく、市民生活に与える影響は計り知れません。

 

合同会派での議論

質疑終了後に行われた合同会派での討議の中で、議案に反対すると言う後輩議員もいましたが、「否決することは市民受けするだろう。多くの市民もそう期待しているかもしれない。しかし我々は議会人としてどうあるべきか、善意の協力者や市民生活への影響など、大局的な判断をすべきだ。」との私の主張を理解してくれたことに心から感謝し、彼らが大きくなったように感じました。(偉そうに言ってすいません)

議会内での討議を深めることは重要です。そこには与党も野党もなく、議員として可否の判断を下すべき目の前の議案にどう対処するかです。

自分の主張を変えることは恥ずかしいことでも何でもない。議論を交わしながら、より正しい判断をできることのほうがもっとすばらしいと思います。

 

さて、採決の結果、議案は賛成21、反対1で可決しました。

 

事務事業の適正な運用を求める決議

 議案が可決された後、議会では個々の職員の意識改革はもとより組織全体としてのチェック体制の見直しを行うなどの再発防止と事務事業の適正な運用を求める決議を全会一致で可決しました。

 

感謝 

 市の失態によるゴタゴタはありましたが、忘れてはならないことがあります。

それは、この施設建設にご理解下さった地権者と周辺地域の皆さまへの感謝です。

このことは、議会人としては勿論のこと、大村市民として「ありがとうございます」と言葉を添えたいと思います。

 

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